漫画「キングダム」が流行っている理由の一つに「立身出世の気持ちよさ」があると思うのです。

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キングダムの主人公は「奴隷」出身です。
財産も人権も認められていない奴隷の立場から、己の武力だけで成り上がっていきます。

大なり小なり、あらゆる物語にはこういう「出世」が登場すると思うんですけど、

最初の状態がひどければひどいほど面白い


と、僕は思っています。



そういう意味では、「課長 島耕作」は僕にとってそれほど刺激的ではないのです。

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「一流企業に勤める若手社員」から物語が始まるからです。

いや、面白いんですけどね。出世の物語としては少し印象に欠けるなあ、という話をしています。
「奴隷」に比べてしまうとインパクトがちょっとねえ…


スタート地点が半端に良いと、物語にはなりにくい
んですよね。


そういう意味で最悪なのは「二世議員」だと思うんですよ。
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物語としては、「生まれが良い」というのはそれだけで「面白くない」に直結してしまいます。

だから二世議員は応援できないんだな!


と、先ほど自分の中で腑に落ちました。
民衆の心を震わせるには「物語」が必要で、その意味では二世議員は逆風の中にあるのかもしれません。

「奴隷」と「元首相の息子」では、想像させる背景が違い過ぎます。

前者に比べると後者はどうしても、「親の地盤や人気を受け継いで出てきた人」にしか見えない。
僕はそれほど二世議員のついて熱心に調べたこともないので完全な偏見なんですけど、そう思えてしまいます。

だから、二世はストーリー作りを工夫しないといけないのかもしれませんね。




ちなみに僕が一番好きな主人公の悲惨なスタート地点は「孤児院」です。
漫画「遊戯王」の海馬社長の昔のエピソードとか大好き。



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